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今日しか書けないこと 3/11  3つ目

今年もこの日が来ました。
東日本大震災から、5年。
3/11は毎年来るのです。
改めて、被害に遭われた皆様にお見舞いを申し上げます。

正直に書くと、「今日しか書けないこと」を書くことを悩みました。
何回も、書き直しました。
震災現場の復興が進む中、「心の復興」が進まない、
もしくはより色濃く深くなっていくという話をよく耳にします。
そのため時間が経てば経つほど、その私が軽はずみに震災について何かを思ったり、
語ったりすることが、被害に遭われた方にとって失礼なのではないかと途惑うようになったのです。
一方で、そんな言い訳で震災のことを自分の中で風化させているんじゃないか?
という罪悪感にも襲われます。


そんな中、5年目の今日を目前にした昨日、前々職でお世話になった方の訃報を知りました。

ー ついさっきまでの当たり前の暮らしが一変してしまうことが、ある。ー

その、悲しみとも恐れとも言い難い感覚がじんわりと私の中に沁み渡り、
ひたひたと迫る水に足をとられるようでした。
そして、ふと気付いたのです。
今日は3/10だ、と。
明日は3/11だ、と。
この感覚は、震災の時にも感じたものだ、と。

日々の暮らしがある有り難さを忘れていたなと、頭をガーンと殴られたようなショックを受けました。
語弊があったら、申し訳ありません。
幸せ自慢ではないのです。
毎日を穏やかに暮らすこの日々の小さい苦しみにばかり気を取られていた自分が恥ずかしくなったのです。

これが、5年目の今日の私です。

来年は一体どんな気持ちを抱えてこの日を迎えるのだろう。

・・・・・

最後に、先日亡くなられたYさんのご冥福をお祈り申し上げます。
Yさんにとって私は取引先の店のスタッフでしかありませんでしたが、
その膨大なコレクションや様々なお話から感銘を受けておりました。
ありがとうございました。


2016-03-11 | Posted in journal | No Comments »

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