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ここちよさ を えらびだす

私事ですが、来年度より娘が小学生になります。

ここ1ヶ月ほど、ランドセルを選ぶことに家族であれこれと頭を悩ませておりました。
親としては機能やデザインといった細部にこだわってしまいそうになりますが、
こどもというのは実に直感的。目で見て触って、体感しながら、選びます。

実際にランドセルを店頭で見て、背負って、
机に置いて中の荷物を取り出したり、開けてみる所作をして、
たくさんたくさん比べてみたところ、
合革素材の真っ赤な、刺繍も何もない実にシンプルなものを娘は選びました。

本革の方が頑丈かな、と、つい頭を過ぎりましたが、
「これは重たくて疲れそう」という娘のひとこと。
娘は、自分が毎日使うということをちゃんとわかっているんだなと、はっとさせられました。

センスが良いとか、洒落ているということ以前に、
毎日を心地よく過ごすための道具を、自分自身でえらびだす目や手や耳や舌を育てることができたらな、
と日々思っています。

だからといって具体的なアクションはしていないのですが、
こどもがたくさんのものの中からひとつを選ぶ、という場があった時、
まず、とことん悩んで選び切ったことに「おつかれさま」「がんばってえらんだね」
などと声をかけたりしています。
今のところは、それだけです。

これは、娘の個性の部分も大きいとは思いますが、
一度気に入ったもの、例えば靴や帽子などはサイズが小さくなってしまったものでも
「また同じもので、大きなサイズのものが欲しい」と言い、好みを貫きます。
お気に入りに自信が持てるというのは、親として嬉しいところです。

私には手作りの才能と技量がありませんので、
服などの身につけるものはほぼ既製品から選びます。
子どものものは作ってあげたいと、ちょっと無理をしていた時期もありましたが、
それはそれで愛着が湧く一方で、プロの技にはかなわず、安全性に欠けるなと感じたので、
やはり「えらぶ」目を母子ともども日々磨けるような毎日を、と最近は思っています。

ランドセルという大きな買い物を終えて、すこしほっとしている、母のひとりごとでした。

0814







2015-08-14 | Posted in journal | No Comments »

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