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思い出話

ムスビメには、京都という土地柄、観光がてらお越しになるお客様もいらっしゃいます。

陶器などをお買い上げの方には、
旅の途中で配送する可能性があるのかによって緩衝材でしっかりとお包みするため、
ご遠方からいらしているのかをお尋ねしています。
なんてことない会話です。

昨日お越しになられたお客様。
陶器をお買い上げの際、私の地元にあるショッピングモールで発行されるクレジットカードをご提示されました。
心の中で(あっ、懐かしいな)と思いながら、きっとお住まいは関東なのだろうと察し、
「観光ですか?」
いつものようにお尋ねしました。
すると最近京都にご転居されたとのこと。
「私も、このショッピングモールの側が、地元ですよ」と付け加えて、
詳しい出身地について話していくと・・・

驚いたことにそのお客様は小学校・中学校・高校と私の先輩だったことがわかりました。

私が通っていた学校は幼稚園から高校までの一貫校でしたが、
首都圏の中では比較的小規模だったので、
卒業後に別のところで同窓生にお会いすることは滅多にありませんでした。
ましてや、京都に来てからは全くのはじめて。

とても嬉しい出会いでした。

その後、先生方の思い出話に花を咲かせたことは、言うまでもありません。

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先輩と話しながら、自分が高校生の頃のことを思い出しました。

進路指導を受ける際、私は当時から「雑貨の仕事がしたい。いつか自分で店を持ちたい。」
と話していました。

雑貨の仕事に就くためには大学ではなく、
デザインや販売の専門学校への進路を勧められるのではと思っていたし、
自分でもそういう学校の資料や情報を集めていたのですが、

「専門的な勉強はいらないでしょう。
都心にある、出来るだけ大きい大学へ行って人脈を作りなさい。
専門学校よりも、いろいろなジャンルの人に出会えた方がいいから、総合的な大学がいい。
あとは授業の合間に雑貨の店をたくさん見て、センスを身につけなさい。
マーケティングだとかは大学で具体的に学んだからといって実学とは限らないもんです。
あと、語学はそれなりにがんばっておいたらいいでしょう。」

担任教諭から頂いたアドバイスは、
当時としては拍子抜けというか、ピンと来ない話でした。

結局、どこの大学がいいの?
大学行っても雑貨の勉強はできないんでしょ?

と、へそ曲がりなことを思って、半信半疑でした。

けれど、結果としてはご指導頂いたような経緯を経て、
こうして一つの店を開く事ができました。
成功したかどうかは、さておき。これからです。
でも、好きなことにひたすら向き合って来たら、こうなっていました。

今度同窓会で先生にお会いすることがあれば、お礼を言わなきゃな。
先生は覚えていらっしゃらないかもしれないけれど。


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2014-06-13 | Posted in journal | No Comments »

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