先日、私と妻は東京で暮らす三人の息子と久しぶりに食事でもしようと思い立ち、二泊三日の旅行にでかけました。
あいにく息子たち三人の時間があわず、一人ずつ順番に逢うことになりました。彼らはそれぞれ、おすすめのギャラリーをおしえてくれたりめずらしい料理店へつれて行ってくれたりと、忙しい中、時間をさいてつきあってくれました。
歩く時はかばんを持ってくれるし(手を引くところまではいきませんが)、仕事のことや写真のこと、いろいろとゆっくり話しができて楽しかったのですが、息子たちに案内されるままの歩きと、人込みと地下鉄の階段の多さに疲れきって帰ってきました。
その昔見た映画・小津安二郎監督「東京物語」。笠智衆・東山千恵子演ずる年老いた夫婦が、東京に住む子供たちを訪ねる・・・もの悲しい物語。
実際の私たちは、老夫婦でもなければもの悲しくもないのですが、ふっと映画のひとコマと重なり合って思い浮かべていました。
そのことを妻に言うと、「私も一緒!」とおもわず共感した次第です。
亀村 俊二
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