先日、日経新聞に
「英国の進水したばかりの軍艦が一年に1インチ沈む」という記事が載っていた。
これは船の底に貝や牡蠣がついて沈むのではなくて
乗組員たちが一年間で買ったみやげ物や生活品の増えて行くことが原因であり
そのため持ち込みの制限をしているという。
ふっと、我が家の重量というものが気になりだした。
3階建ての鉄骨なのだがどうも2階3階に荷物が集中していて、バランスも悪い。
いろいろと、買い込んだ雑貨や本もあるが
その荷物のほとんどが今までに撮影して来たフィルムなのだ。
35ミリのスライドフィルムで一枚ずつプラスチックのマウントに入っている。
海外で撮影した写真、私が暮らす京都を写した写真がほとんどだ。
ファイルの引き出しが200ほど、入りきらないものは隅に重ねて積んでいる状態。
仕事で使った残りのフィルム、今はもう使っていない。
思い切って捨てることにした。
部屋の明かりに透かしてフィルムを見ると、撮影したときの記憶がよみがえる。
「こんなん、撮ってたんかあ」「これ、今でも使えるなあ」とか
仕事の写真に混じって家族の写真も。
あらためて、すべての写真に目を通すことにした。
あれこれ思い出にふけりながら・・・
長い年月、撮影して来たフィルムの整理とともに
ここらで、いちど人生の大掃除も始まった。
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