寒くなって来たので何か着るものはないかなあと押し入れを探していると昔パリで買った毛糸のベストが今年もまた出て来ました。パリ、というと高級ブランドのように思われますが市街から遠く離れた近郊のスーパーマーケットの店先のものです。グレーの毛糸のベストで、同じ物がサイズ違いで大量に吊って売られていました。made in Franceでもなければヨーロッパ製でもありません。20年もの間、ボタンひとつ取れたこともなく、毛玉も出来ていません。しっかりとした毛糸で大変暖かく、もう手放すことが出来ないものとなってしまいました。「長い間、着ているなあ」といつも感心させられます。
最近、普段に着る衣類は街の量販店で買うことが多くなりました。適度におしゃれで色も豊富で安いから買ってしまうのですが一年が過ぎると、色あせてなんだかすごく古くなった感じがしてシーズンが来ると、また同じ店に新しいものを買いに行くことになってしまいます。
せめて日本製でも安くて良い品がほしいなあと思うのですが安くて長持ちするとなれば、誰も新しい物を買わなくなる。買わなくなれば、生産や販売で働く人の給料が出せなくなる。そうなれば日本経済が益々悪くなってしまう。やっぱり安い物はどんどん壊れた方がいいのかなあ・・なんだか話が矛盾している。
私のような普通のおっさんでもつくづくとこんなことを思う世の中になってしまったのですね。
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