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「京」の「構図」 其の三
ホームギャラリーhorizont
2015.9.28(月)-10.4(日)12:00-18:00
603-8413京都市北区紫竹東大門町52-10
アクセス:市バス46系統・大門町下車
交差点南へ80メートル
tel : 075-491-5045
www.studiohorizont.com
shunji@studiohorizont.com
10月中展示しています。(事前にお電話いただければうれしいです。090−8984−0963)
「風」 と 「こころ」
亀村俊二 写真展
2014 . 8 . 25(MON)〜 8 . 31(SUN) 12:00―18:00
ホームギャラリーhorizont
かめむらしゅんじ
作品展のお知らせです。
「風とこころ」
23点のスナップショットを
ホームギャラリーで発表します。
よろしかったら見てやってください。
8月25日(月)~8月31日(日)
12:00ー18:00
場所:ホームギャラリー horizont(スタジオhorizont内)
9月末日までギャラリーに展示しております。お電話をいただいてからお越し下さい。
「風」 と 「こころ」
かめむらしゅんじ
先日、日経新聞に
「英国の進水したばかりの軍艦が一年に1インチ沈む」という記事が載っていた。
これは船の底に貝や牡蠣がついて沈むのではなくて
乗組員たちが一年間で買ったみやげ物や生活品の増えて行くことが原因であり
そのため持ち込みの制限をしているという。
ふっと、我が家の重量というものが気になりだした。
3階建ての鉄骨なのだがどうも2階3階に荷物が集中していて、バランスも悪い。
いろいろと、買い込んだ雑貨や本もあるが
その荷物のほとんどが今までに撮影して来たフィルムなのだ。
35ミリのスライドフィルムで一枚ずつプラスチックのマウントに入っている。
海外で撮影した写真、私が暮らす京都を写した写真がほとんどだ。
ファイルの引き出しが200ほど、入りきらないものは隅に重ねて積んでいる状態。
仕事で使った残りのフィルム、今はもう使っていない。
思い切って捨てることにした。
部屋の明かりに透かしてフィルムを見ると、撮影したときの記憶がよみがえる。
「こんなん、撮ってたんかあ」「これ、今でも使えるなあ」とか
仕事の写真に混じって家族の写真も。
あらためて、すべての写真に目を通すことにした。
あれこれ思い出にふけりながら・・・
長い年月、撮影して来たフィルムの整理とともに
ここらで、いちど人生の大掃除も始まった。
節電対策とこの冬の寒さに耐えるため よい方法を思いつきました。 1階のスタジオ事務所から 3階の物置と化していた子供部屋にパソコンと周辺機器を持って引っ越したのです。 スタジオは天井が高く、寒くてたまりません。 かと言ってこの時世、エアコンを付けっぱなしなどできません。 撮影はスタジオで行いますが最近の写真の仕事といえば ほとんどパソコンの前に座っての作業なのです。 1階と3階、少々不便ですがこれも運動不足の解消になるはずです。 南向きの大きな窓がある小部屋。 家の中でいちばん心地よい場所をやっと発見しました。 昼は明るく温室のようで、今のところ環境は抜群です。 実は、家の中で引っ越したのはこれが初めてではありません。 一時、仕事場にしていた2階から再度1階に戻っていたのです。 どうも私には理由を付けて家の中を移動する癖があるようです。 数年後また部屋を変わっているのではと少々不安は残ります。 歳とともに階段がつらいという理由で。・・・ 亀村俊二
寒くなって来たので何か着るものはないかなあと押し入れを探していると昔パリで買った毛糸のベストが今年もまた出て来ました。パリ、というと高級ブランドのように思われますが市街から遠く離れた近郊のスーパーマーケットの店先のものです。グレーの毛糸のベストで、同じ物がサイズ違いで大量に吊って売られていました。made in Franceでもなければヨーロッパ製でもありません。20年もの間、ボタンひとつ取れたこともなく、毛玉も出来ていません。しっかりとした毛糸で大変暖かく、もう手放すことが出来ないものとなってしまいました。「長い間、着ているなあ」といつも感心させられます。
最近、普段に着る衣類は街の量販店で買うことが多くなりました。適度におしゃれで色も豊富で安いから買ってしまうのですが一年が過ぎると、色あせてなんだかすごく古くなった感じがしてシーズンが来ると、また同じ店に新しいものを買いに行くことになってしまいます。
せめて日本製でも安くて良い品がほしいなあと思うのですが安くて長持ちするとなれば、誰も新しい物を買わなくなる。買わなくなれば、生産や販売で働く人の給料が出せなくなる。そうなれば日本経済が益々悪くなってしまう。やっぱり安い物はどんどん壊れた方がいいのかなあ・・なんだか話が矛盾している。
私のような普通のおっさんでもつくづくとこんなことを思う世の中になってしまったのですね。
今、社会はどんどんとデジタル化が進み
私の仕事、カメラもほぼ100%デジタルになっています。
デジタル化に遅れまいと、随分初期の段階からデジタルカメラとパソコンを採用して来たのですが
最近のカメラは益々複雑化してゆき、今まで経験して来た
自分の感覚や感性だけでは思いどおりの写真がとっさに撮れなくなって来たのは事実です。
いろいろな機能を備えたカメラは数字や記号ばかりです。
脳からの指令で指先をすばやく動かしカメラを操るようなことが必要になってしまいました。
このダイアルを右に回せばよいのか左がよいのか、こういう場合どのボタンを何回押せばよいのか。
人は一年一年歳をかさねて老化が進み動作が鈍くなってゆきます。
そして年々機械は進化をしてますますスピードが早くなってゆきます。
これから私はどのようにデジタルと向き合って行ったらよいのでしょう・・・。
最近、私のかかりつけ医から一通の手紙が届きました。
一年先に医院を廃業するとの知らせでありました。
私は早速、診察を受けに医院を訪れました。
先生は患者との会話をもとに、ゆっくりと診て適切な診断をされる、評判のよい方です。
話をさせていただくと、手紙の文面にも書いてあったように
先生も歳とともに、じゅうぶんに患者を診ることが出来なくなるかもしれない。
その時が来てからでは遅すぎるので今からその人その人に合った医院に紹介状を出されることとなったのです。
私は、先生のようにゆっくりと話を聞いてもらってから診てもらえるような医院を希望しました。
すぐに機械に頼られるのは困るのですと言いました。
先生はじっくりと考えられて
でもね、現代のことだからどこも機械に頼るでしょうね。
私のとこは古いタイプの医院ですからとおっしゃいました。
先生の言葉と時代のこの早すぎる流れの中でどことなく寂しさを感じてしまった最近の出来事でした。
亀村俊二